同窓会長挨拶

「歴史と伝統を糧に100年へ、その地歩と展望」
 同窓会長 大坪義武

 会長職を3期9年に亘り卓越した実行力で市高同窓会をリードされ、また開校80周年の記念式典を立派に挙行された熱川裕会長より会長の任を引き継ぎました25期卒の大坪でございます。改めてこの場をお借りし、ご挨拶させていただきます。
本校は、昭和14年11月に文部省より旧制静岡市立第一中学校として設立認可され開校しました。当時中学への進学希望者が急増し、市民の子弟を受け入れる静岡市立の旧制中学校の設立を望む声を受けて創設されたのが本校です。学校建設費の半分が市民からの寄付であったことから、市高創設の願いが市民の間でいかに強かった窺い知ることができます。大塚喜久治初代校長時より、本校は「秀麗学ぶべし富岳の姿、至誠致すべし聖賢の位」を信条とし、「質実剛健」(「気節の涵養」「士魂の発揚」)を校風としております。この人格陶冶の精神は、開校80年を超えた今も息づいており、当時の市民の願いそのままに、在校生、卒業生ともに、その活躍ぶりには目を見張るものがあります。しかしながら、この3年間はコロナウイルスの拡大により、学校活動において様々な制約を受け、在校生、先生方ともに並々ならぬ苦労があったものと思います。同様に、同窓会も母校への側面支援が十分果たせず、活動の停滞を余儀なくされました。しかし、ここからが踏ん張りどころです。今こそ80年前に千代田の地に旧制第一中学校を創設した先人に思いを馳せ、開校90周年、100周年に向け同窓生一丸となって邁進いたしましょう。
最後となりますが、同窓会は皆様からの同窓会年会費によって支えられています。是非一人でも多くの方に年会費納入のご協力をいただきたいと思います。会費は、部活動支援や生徒海外派遣(この制度を入学動機とした優秀な学生が多いと聞きました)など母校発展のために活用されております。また開校90周年、100周年の大事業に向け、先を見据えた蓄財も必要です。私としましても、母校が未来に輝き続け、皆様と共にいつまでも市高卒業生としての誇りを持ち続けられるよう、同窓会会長としての重責を全身全霊で努めさせていただく所存でございます。何卒、ご支援・ご協力を宜しくお願い申し上げます。

同窓会長